Arban

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Philip Glass

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Philip Glass

1937年1月31日メリーランド州ボルチモア生まれ。シカゴ大学、ジュリアード音楽院卒業。60年代初期、パリに2年間留学し、数々の著名音楽家を世に送り出したことで知られるナディア・ブーランジェに師事。同時期にラビ・シャンカールのインド音楽の楽曲を、西洋音楽の楽譜へと 転記する仕事を手掛ける。後にニューヨークへ渡り、東洋音楽のテクニックを自身の楽曲にも応用し始めることになる。

74年頃までには、フィリップ・グラス・アンサンブルの名義で数々の作品を発表、創設メンバーのひとりとしても名を連ねる劇団マブ・マインズ・カンパニーにも楽曲を多数提供。1976年には、今なお舞台芸術の金字塔として語られるオペラ「浜辺のアインシュタイン」(演出:ロバート・ ウィルソン)や、代表作「Music in Twelve Parts」を発表、その活動は隆盛を極める。

以降、オペラ、ダンス、演劇、映画の音楽をはじめ、吹奏楽アンサンブル、オーケストラ楽曲に至るまで、その作曲活動は多岐 に渡る。音楽を手掛けた映画「クンドゥン(監督:マーティン・スコセッシ)」、「あるスキャンダルの覚え書き(監督:リチャード・エア)」 はともにアカデミー賞ノミネート、「トゥルーマン・ショー(監督:ピーター・ウィアー)」はゴールデン・グローブ賞最優秀音楽賞受賞。 「めぐりあう時間たち(監督:スティーブン・ダルドリー)」は、ゴールデン・グローブ賞、グラミー賞、アカデミー賞の音楽部門に各ノミネート、英国アカデミー賞では最優秀音楽賞を受賞する。

2004年、新作「オリオン」をギリシャ・アテネで初演。この作品は6名の国際的アーティストとの共同製作で、アテネ五輪の記念文化催事として上演された。この年10月、フィリップ・グラス・アンサンブルとともに来日。すみだトリフォニーホールにてシネマコンサート「コヤニスカッティ」、「ポワカッティ」を上演し、両日ともソールドアウトを記録。「コヤニスカッティ」のライブ演奏上映は欧米では50万人以上の観客を動員した。

2005年、交響曲7番、8番をワシントンDCのジョン・F・ケネディセンターにてワシントン・ナショナル交響楽団、ニューヨークの BAM(ブリックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)にて、リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏で発表。同年、J・M・クッツェー原作 のオペラ「夷狄を待ちながら」初演。また前年に続いて来日。Bunkamuraオーチャード・ホールでシネマ・コンサート「美女と野獣」、 「魔人ドラキュラ」を上演、愛知万博でも3日間に渡って「カッティ3部作」の公演を行った。2006年にはインドの宗教家ラーマクリ シュナへ捧げるオーケストラ作品「ザ・パッション・オブ・ラーマクリシュナ」をオレンジ・カウンティ・パフォーミング・アーツ・セン ターにて初演。

2007年4月、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、メトロポリタン・オペラ共同上演のグラス作のオペラ「サティヤーグラハ」は批評家からも大きな賞賛を受けることとなる。2012年には、ロバート・ウィルソンとともに「浜辺のアインシュタイン」をリニューアル上演。ワールドツアーを敢行し、ローレンス・オリビエ最優秀新作オペラ賞を受賞。

その他オペラの代表作に、天文学者ヨハネス・ケプラーの生涯を描いた「ケプラー(2008)」、ウォルト・ディズニーの人生の最期 に光をあてた「ザ・パーフェクト・アメリカン(2013)」。2014年には、ウェールズ音楽劇場にて、フランツ・カフカの著書を原作とする 「ザ・トライアル」初演。2015年11月、初演版に改訂を加えた新版「アポマトックス」がワシントン・ナショナル・オペラによって上演 される。同作は、劇作家クリストファー・ハンプトンとのコラボレーションで生まれた。

2012年、交響曲9番、10番を発表。同年、高松宮殿下記念世界文化賞受賞。受賞式典参加の為、来日。2014年1月には、歌手アンジェリック・キジョとともに、西アフリカのヨルバ族の歌からなる三部作「イフェ」を書き上げ、ルクセンブルグ交響楽団の演奏で初演。またピアニストラベック姉妹の為に書かれたピアノ協奏曲は、グスタフ・ドゥダメルが指揮するロサンゼルス交響楽団 の演奏で初演された。

2015年には、作曲活動と並行して、グラスが主宰する多分野のアート・フェスティバル「The Days and Nights Festival」はカリフォ ルニア州のカーメル、ビッグ・サーの両地域で開催された。また自伝「Words Without Music 」をリブライト社より出版。さらには、 生涯に渡り優れた業績を残す音楽家に授与され、「芸術のノーベル賞」とも称されるグレン・グールド賞を受賞。