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今、ハイレゾで聴きたい
今、ハイレゾで聴きたい
2今、ハイレゾで聴きたい
 
 

 最近、巷でよく耳にする“ハイレゾ”という言葉。これは、“ハイ・レゾリューション”を短縮したもので、直訳すれば『高精細』。これは、CDのスペックである、サンプリング周波数44.1kHz/量子化ビット16ビットを超える情報量を持つ音楽のことをいう。業界団体等により、その規定や条件は微妙に異なっているのだが、CDよりもハイスペックであれば、ひとまずハイレゾと理解しても差し支えないと思う。48kHz/24ビットや96kHz/24ビット、あるいはDSDという別のフォーマットも、全部ひっくるめて“ハイレゾ”なのだ。
 ハイレゾ音源を楽しむには、普通のCDプレーヤーやBluetoothスピーカー、ミニコンポで は不可。iPhoneやAndroid携帯でも原則非対応だ。ハイレゾ再生に準拠したモデル、またはアプリが必要になる。ハードウェアの対応機には、黒/金の<Hi-Res>印が貼付されているのでわかりやすい。ポータブルオーディオプレーヤーやスピーカー、ヘッドフォンなどのカタログや外箱に付いているので確認しよう。

文:小原由夫

STEP.1

ハイレゾのフォーマット

The high-resolution format.

PCMとDSDというふたつの方式に大別され、なおかつ各々の方式の中に、
密度の異なる数種類がある。

PCM

元の音楽データを圧縮しないでそのまま形式だけを変換する「非圧縮」と、容量を減らしながらダウンロードするものの、再生時には元に戻す「可逆圧縮」がある。前者は音がいいと言われるが容量も大きくなりダウンロードに時間を要する。後者は容量を小さくすることができ、ダウンロード時間も短い。iTunesなどで頻繁に使用されるMP3は圧縮方式。間引いている情報が多く、元には戻らない。

DSD

DSDはもともとスーパーオーディオCDのためにSONYが開発したフォーマット。サンプリング周波数が高く、アナログに近いといわれるが、データ容量がPCM/非圧縮よりも遥かに大きく、マニア向きだ。最近でこそ対応機も増えたが、PCMに比べて再生できるハードウェアは、まだ少ない。また、再生可能であってもPCM変換している機種が多く、DSDネイティブ再生できるハードウェアは少数派だ。

(※DSDおよびDSDロゴは、ソニー株式会社の登録商標です)

 

STEP.2

ハイレゾの数値は何を表す?

What does the number of high-resolution mean?

少々固い話になるので覚悟を! デジタル方式の音楽信号の品質は、サンプリング周波数と量子化ビットで表される。CDは、44.1kHz/16ビット。これは、音楽信号の1秒間を44,100回に分断し、音の大きさを16ビット(65,536段階)で表している。ハイレゾはそれよりももっと細かく再現できるもの。192kHzの場合、1秒間を192,000回に分断し、より高い周波数まで再生可能とした。24ビットは、約1,678万段階で表現でき、より微細な音、より大きな音が再現可能になる。

STEP.3

具体的にはどんな違いがある?

What is the specific difference?

サンプリング周波数が高まり、量子化ビット数が大きくなると、人間の耳にはどう聴こえるのか? 具体的には、人の声の温もりや湿り気、言葉尻のニュアンスやアクセントなどがより生々しくなる。楽器では、これまで聞き取りにくかった微細な音や微かな強弱、高音域の倍音などを感じ取ることができる。つまり、より生々しくてリアル、より瑞々しくてナチュラルな音に感じられるのが、ハイレゾの特色だ。オリジナルの音により近い音といえる。