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中島聡博(ディスクユニオン バイヤー)| 2016 The Best Albums あの人が選ぶ今年の3枚
 

中島聡博
ディスクユニオン バイヤー

首都圏・近畿圏に約50店舗展開する音楽CD/レコードショップ、ディスクユニオンのジャズバイヤー/スタッフ
http://diskunion.net/jazz/

新世代によるジャズへの注目度が上昇し、CD/レコードショップでも影響が大きく感じられた年となりました。デヴィッド・ボウイ『★』に参加したダニー・マッカスリン・グループをはじめ、ヒップホップやビートシーンを巻き込んで世界を騒がせているLAジャズ、ゴーゴー・ペンギンなどのクラブミュージックを取り入れたUKジャズが話題を集め、ジャンルの垣根を越えてショップをご利用いただくケースが増えています。近年にない盛り上がりを見せるジャズシーンから2017年も目が離せません。

  • Bill Evans Trio
    Some Other Time: The Lost Session from The Black Forest

    2016年ジャズ界を一番騒がせたのはこの作品ではないでしょうか。ドイツMPSレーベルで録音されるも諸事情によりお蔵入りとなっていたビル・エヴァンスのスタジオ録音作品『Some Other Time』。幻のオリジナル・アルバムという事でCD、レコードともビッグセールスを記録しました。内容の素晴らしさはもちろんですが、音質に定評のあるMPS録音という点も大反響に繋がったのではと思います。この作品抜きでは今年のジャズは語れません。

  • Brad Mehldau Trio
    Blues And Ballads

    ブラッド・メルドー約3年半ぶりのピアノトリオ作品。ラリー・グレナディア、ジェフ・バラードのレギュラーメンバーと、スタンダードやビートルズをバラードで演奏。王道のスタイルだからこそ個性が際立ち、斬新な表現が心に響いてきます。また今年のメルドーは、ジョシュア・レッドマンとのデュオ『Nearness』やウォルフガング・ムースピールのECM新作『Rising Grace』でもヒットを重ね、現代最高のピアニストの名を更に上げた年になったのではないでしょうか。

  • Charles Lloyd & The Marvels
    I Long To See You

    チャールス・ロイドとビル・フリゼールが組んだ新バンドの第一弾。フリゼールの得意とするアメリカン・ルーツミュージックのエッセンスを濃縮した現代版フォークジャズ。ボブ・ディランの楽曲やウィリー・ネルソン、ノラ・ジョーンズが参加したボーカル曲などもあり、ロック/フォーク系のリスナーにもオススメできる牧歌的な演奏が中心ですが、長尺のラストトラック「Barche Lamsel」で一丸となって迫るサウンドこそこの新バンドの真骨頂では。2017年1月の来日公演が楽しみです。