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Interview with ジェフ・パーカー “親子三代のコラボ作”に各国メディアが絶賛 取材・文/村尾泰郎
撮影/かくたみほ

ジェフ・パーカー

INTERVIEW
INFORMATION


 ポスト・ロック・シーンを牽引してきたバンド、トータスのメンバーであり、シカゴの先鋭的なジャズ・シーンのキーマンでもあったジャズギタリスト、ジェフ・パーカー。最近は活動拠点をシカゴからLAに移して新しい環境のなかで活躍しているが、今年5月には彼が参加しているジャズバンド、スコット・アメンドラ・バンドとトータスが立て続けに来日。まったくタイプの違うバンドでジェフは素晴らしいプレイを披露してくれた。
 そんなジェフが昨年発表したソロ・アルバム『ザ・ニュー・ブリード』は、ヒップホップを独自に昇華したサウンドが高い評価を得て、海外のさまざまな音楽メディアが“年間ベスト”に選出。最近、日本盤もリリースされた本作は、彼の新たな代表作だ。このアルバムの話から音楽的なルーツまで、来日中のジェフに話を訊いた。


──スコット・アメンドラ・バンドとトータス。どちらもユニークなバンドですね。

「スコット・アメンドラ・バンドのほうは即興が中心なんだ。トータスのほうは即興はなくて、メンバーで一緒にサウンドを組み立てていく。ちょっと変わったロックといった感じかな。音楽性は幅広いけどね」

──トータスの場合、ジャズのバックボーンを持っているのはあなただけなので、ジャズ・ミュージシャンと作業するのとは感触が違うでしょうね。

「全然違う。プロセスも感覚もね」

──性格の違うバンドを同時にやっていることで、バランスがとれているのでしょうか。

「うん。それはあるかもしれないね」

──昨年ソロ・アルバム『ザ・ニュー・ブリード』をリリースしましたが、本作はどういう経緯で制作されたのでしょうか。



「父親が音楽が大好きで、父のレコード・コレクションに囲まれて育ったんだ。そんななかで、最初に興味を持ったのがヒップホップで、自分でもレコードを買ってDJやサンプリングをしていたんだ。そのうち、好きなヒップホップ・プロデューサーのことを理解するために、自分でもビートを作ってみようと思うようになった。最初は作品にするつもりはなかったけど、ビートを作っているうちにいろいろとアイデアが生まれてきて、普段やっているジャズや即興の要素も入れて作品にしてみようと思ったんだ」

──あなたのお父さんはどんな音楽を愛好していたのでしょうか。

「父は大学で社会学を教えていたんだけれど、いろんな音楽を聴いていたよ。特にブラック・ミュージックが好きだったね。ジャズ、ゴスペル、ブルース、ソウル、ヒップホップ……。私が音楽を聴き始めたのも、演奏するようになったのもすべて父の影響だよ。その父が今回のアルバムを作っている時に亡くなってね」

──ジャケットに使われているのは若い頃のお父さんの写真だそうですね。

「そう。このアルバムは父へのトリビュートでもあるんだ。そういう意味も込めて写真を使った」

──このアルバムで唯一のボーカル曲「クリシェ」は、娘さんのルビー・パーカーがボーカルを担当していますね。これはどういう経緯で?



「この曲は、最初はボーカルを乗せるつもりはなかったんだ。でも、作っているうちに『このままだと面白くないな』と思って歌を入れることを思いついた。その時に最初に頭に浮かんだのが娘だったんだ。彼女とは3歳の頃から一緒に音楽を作ってきたから、自然な流れだった」

──娘さんはいま何をされているのですか。

「音楽の学校に通っているよ。オペラや古典を学んでいるけど、どうやらポップ・ミュージックが歌いたいらしい(笑)」

──もしかして、これがデビュー曲?

「そうなるね」

──お父さんのアルバムで、しかも、おじいちゃんがジャケットに載った作品でデビューするなんて、本当に素敵な話ですね。

「うん、(顔をほころばせて)ありがとう!」


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