投稿日 : 2017.07.28 更新日 : 2018.06.13

クインシー マイケル・ジャクソン財団との争いに勝訴

マイケル・ジャクソン死後の楽曲使用料をめぐって、2013年から争われているクインシー・ジョーンズとマイケル・ジャクソン財団(以下MJ財団)との裁判で、米ロサンゼルス高等裁はMJ財団側に対し、クインシー側に約940万ドル(約10億円)の支払いを命ずる判決を下した。

当初クインシー側は3000万ドル(約33億円)の賠償を求めていたが、陪審の供述によれば、クインシーはマイケルの死後1800万ドル(約20億)を受け取っているとし、同額にとどまったという。

今回の勝訴を受け、クインシーは米『Hollywood Reporter』誌で以下の声明を発表した。

「アーティストとして、創造のビジョンと正当性を維持することは最も重要です。私やマイケルは、集まったチームとともに細心の注意を払いながらこれらのアルバムを作り上げました。それは30年経った今でも私の大きな誇りです。

今回の訴訟はマイケルがどうこうという話ではなく、我々が心血を注いだ遺産の正当性を守る戦いだったのです。判決は当初私が望んだものとは違いましたが、陪審が私たちの立場を考慮してくれたことに非常に感謝しています。この勝利は私個人のものだけでなく、アーティストの権利すべての勝利だと考えています」

MJ財団側の弁護士ハワード・ウェイツマンは、以前米『ビルボード』誌が行なったインタビューで「もしもクインシー側が高額を受け取る判決が下れば、控訴する可能性もある」と語っており、今後の動向にも注目が集まっている。