芸術文化の振興と国際交流を目的として活動する国際舞台芸術交流センター(PARC)が、アート・フェスティバル「Sound Live Tokyo」を2015年10月2日(金)から12月23日(水・祝)にかけて開催する。
今年で4回目を迎える本フェスティバル。コンセプトである「音と音楽へ反時代的にアプローチ」は、ニーチェの「反時代的考察」からきており、「時代に反対し、そうすることによって時代に向かって、望むらくは将来のためになる」という視点で各プログラムが組まれている。そのひとつとして、灰野敬二が40年間あたためていたという試みであり、今回が世界初の演奏となる「奇跡」がある。この「奇跡」は、ジョン・ケージの「4分33秒」と、その続編「0分00秒」への応答としての役割を果たす。「4分33秒」、「0分00秒」は、楽器を演奏せずにいる状況で生じる無音や雑音を表現した楽曲。それに対し「奇跡」は、88人の演奏者がそれぞれ1本の指で1台のピアノの88鍵を同時に弾くという音楽。
その他にも実験映画作家ケン・ジェイコブスによる、フィルムもビデオも用いない3D映像の上映や、人間には聴こえないと一般的に言われている20Hz以下の低音のみによるダンスパーティーなど、全6公演が予定されている。
– 開催概要 –
タイトル:Sound Live Tokyo
開催期間:10 月2 日(金)~ 12 月23 日(水・祝)
会場:草月ホール、スパイラルホール、SuperDeluxe、シアター・イメージフォーラム
■オフィシャル・サイト
http://www.soundlivetokyo.com