ARBAN

ドイツを代表するアーティスト、カールステン・ニコライの個展開催

視覚芸術の活動や、電子音楽家のアルヴァ・ノト名義でも知られるドイツのアーティスト、カールステン・ニコライ。90年代から美術家として活躍し、97年には世界でもっとも名高い美術展「ドクメンタX」に出展。これまでに、物理的現象や創造的プロセスを微視的に扱う作品を数多く発表し、ここ日本でも、昨年、第17回文化庁メディア芸術祭アート部門大賞を受賞した。また、音楽家としての活動も世界的に知られており、99年にレーベルraster-notonを設立。数多くの実験音楽作品をリリースし、坂本龍一や池田亮司らとのコラボレーションも行ってきた。そんな彼の個展が12月4日(金)~23日(水)まで、アートフロントギャラリー(東京都渋谷区)にて開催される。
本展では、98年に発表された彼の代表作『bausatz noto ∞』のカラーバージョンを中心に展示される。アーティストが制作したレコードと4台のターンテーブルがセットになったこの作品は、回転速度を変化させながら音がエンドレスにループ再生され、4枚のレコードによって無限の音の組み合わせを作り出すというもの。“作品そのものを、音楽を作り出す装置として捉える”という、音楽とアートの世界で活躍する彼らしい発想が生んだ傑作と言える。
なお、本作のカラーバージョン公開は日本初なのでお見逃しなく。

– イベント情報 –
タイトル:カールステン・ニコライ個展 bausatz noto ∞
開催日:2015年12月4日(金)~23日(水)
会場:アートフロントギャラリー(東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟)
http://artfrontgallery.com/exhibition/archive/2015_12/1436.html

ARBANオリジナルサイトへ
モバイルバージョンを終了