ジャズ・ベーシストという枠にとらわれず、マルチ・インストゥルメンタリストとして活躍するアメリカ出身のエスペランサ・スポルディング。2006年に『Junjo』でデビューし、2008年に発表した『Esperanza』がビルボード・コンテンポラリー・ジャズ・チャートに70週以上もランクインし続けて話題になると、『Chamber Music Society』(2010年)で、ジャズ・ミュージシャンとして初めてのグラミー賞 最優秀新人賞、『Radio Music Society』(2012年)でグラミー賞 最優秀ジャズ・ボーカル・アルバムを獲得した。そんな彼女の4年ぶりの最新アルバム『Emily’s D+Evolution』が3月4日(金)に発売される。
通算5枚目となる本作は、彼女が新たにスタートさせたプロジェクト、Emily’s D+Evolutionによるもの。ミドルネームである“Emily”を冠に、誕生日前夜に見た夢に出てきたというキャラクターを主人公として、人間の“進化(Evolution)”と“退化(Devolution)”を表現するユニークなプロジェクトだ。昨年の「第14回東京JAZZ」で、本プロジェクトの斬新なパフォーマンスが日本初披露されたことも記憶に新しい。
今まで彼女が表現してきたジャズ・サウンドとは違い、本作ではロックやポップ色の強いカッティングエッジな楽曲が多く、先日亡くなったデヴィッド・ボウイの最新作『★』でサウンドメイクを行ったトニー・ヴィスコンティが共同プロデューサーを務めている。これまで、ジャンルに縛られないオリジナルサウンドを聴かせてきた彼女の新たな一面を発見できる本作も、今までの作品同様に高い注目を浴びるだろう。
– リリース情報 –
アーティスト:Esperanza Spalding
タイトル:Emily’s D+Evolution
レーベル:Concord Records
価格:2,700円(税込)
発売日:2016年3月4日(金)