サックス奏者/作曲家のヘンリー・スレッギル(1944年シカゴ生まれ)が、オリジナル楽曲「In for a Penny, In for a Pound」でピューリッツァー賞を獲得した。同賞は新聞などの印刷報道、文学、作曲に与えられる米国で最も権威あるアワードのひとつで1917年の創設。ジャズ界ではウィントン・マルサリス、オーネット・コールマンに次ぐ史上3人目の快挙となる。
スレッギルは1960年代初頭から本格的な活動を始め、65年に設立された非営利の音楽団体“AACM”(創造的音楽家の発展のための協会)に参加。71年から80年代半ばにかけてサックス・トリオ“エアー”で活動し、その後も“ヴェリー・ヴェリー・サーカス”、“メイク・ア・ムーヴ”、“ズォイド”、“アンサンブル・ダブル・アップ”等、数々のユニットを率いて現在に至っている。ビル・ラズウェルがプロデュースしたアルバム『トゥー・マッチ・シュガー・フォー・ア・ダイム』(93年リリ-ス)ではジャケットに日本の現代美術家、大竹伸朗のオブジェを採用した。
■ピューリッツァー賞公式サイト
http://www.pulitzer.org/prize-winners-by-year/2016