ジミ・ヘンドリックスが使用した楽器、機材の数々を検証し、解説した本『ジミ・ヘンドリックス機材名鑑』(DU BOOKS刊、3,564円)が6月10日に発売される。
アメリカ、シアトル生まれの黒人だった彼は、アメリカでは芽が出ず、イギリスに渡って、1966年にブレイクした。それから、1970年に27歳で他界するまで、実質的な活動期間は4年間ほどと短いが、彼のギター・パフォーマンスは、音楽シーンに大きな衝撃を与え、その後のギタリストたちに多大なる影響を与えた。右利き用のストラトキャスターをあえて左利きで弾き、またギターを歯で弾いたり、背面弾きをしたり、そしてステージ上でギターに火を付けるなど、その過激なパフォーマンスに注目が集まることが多いが、彼のプレイをじっくりと聴くと、ただ奇抜なギタリストなのではなく、音楽的にも“天才”だったということがわかる。ブルースを基本にしながらも、ジャズやファンクの要素も巧みに取り入れたフレージング、トレモロ・アームや、フィード・バックというエレクトリック・ギターならではの技巧を用いた奏法、さらにファズ、ワウワウ・ペダル、エコー・マシーンなどといったエフェクター(音色を加工する機材)などを効果的に使ったサウンドなど、すべてが画期的で、革新的だった。彼が編み出した奏法や音作りの多くは、現在ではエレクトリック・ギターの基本スタイルのひとつになっており、『ローリング・ストーン』誌の選ぶ“歴史上最も偉大な100人のギタリスト”の第1位にも選ばれている。
この本では、1959年から1970年まで、ジミ・ヘンドリックスが愛用したギター、アンプ、エフェクターの数々を網羅し、詳しい解説とともに紹介している。これを見れば、彼の音作りのすべてがわかる、まさにギター・ファン必見の書籍だ。
リリース情報
タイトル:ジミ・ヘンドリックス機材名鑑
著者:マイケル・ヒートリー
価格:3,564円(税込)
発売元:DU BOOKS
■DU BOOKS公式サイト
http://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK091