投稿日 : 2016.12.19 更新日 : 2018.06.20

藝大地下倉庫に眠る「膨大なレコード」が支援を要請

東京藝術大学がSPレコード活用のための資金出資と協力を呼びかけている。

ことの発端は2013年。世界的なSPレコード研究家、クリストファ・N・野澤氏(1924-2013)が収集した2万枚を超えるクラシック音楽のSPレコードと、愛用の蓄音機が東京藝術大学附属図書館に寄贈された。

これまでにコレクションの1割程度を利用して蓄音機コンサートなどを開催してきたが、残り9割のSPレコードがダンボール箱に入ったままで学内の倉庫に眠っている。SPレコードの保管は(LPと違って)縦に置くことができず、特殊な保存箱の設置が必要だが。学内にはこの設備が整っていないため、せっかくの貴重なアーカイブをフル活用できていない状況にあるという。

今回の費用調達で専用保存箱を制作することによって、SP盤の理想的な保存はもちろん、レコードのリストを作成することができ、今後のレコードコンサート運営のほか、楽曲や演奏家の研究にも役立てることができる。

■巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う
https://readyfor.jp/projects/geidailibrarysp