坂本龍一を追ったドキュメンタリー映画『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮題)』が、11月に上映決定。監督は、「ロスト・イン・トランスレーション」の共同プロデューサーを務めたスティーブン・ノムラ・シブル。2012年から5年間にわたる密着取材を敢行し、制作された本作。大病を経て、過去の旅路を振り返りながら、新たな楽曲が誕生するまで、坂本龍一の音楽的探求を正面から描いた作品となっている。
■坂本龍一コメント
2012年にNO NUKES 2012を撮影できないか?とスティーブン・ノムラ・シブルという映画制作者から連絡が入った。それ以来、官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、そしてガンがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。スティーブンは僕に何を見たんだろう?プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか?果たして映画として「見れる」作品となっているんだろうか?-いま、僕は完成が待ち遠しい。
■スティーブン・ノムラ・シブル監督コメント
震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけでした。ご病気の事もあり、本格的な作曲プロセスの記録を始めたのは撮影開始から4年後の事、長い撮影期間となりましたが、映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、今も願っております。是非皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験して頂きたく思います。
■映画情報
タイトル:『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT(仮題)』
公開劇場:2017年11月、角川シネマ有楽町ほか全国公開
監督/プロデューサー:スティーブン・ノムラ・シブル
出演:坂本龍一
配給:KADOKAWA
■坂本龍一オフィシャルサイト
http://www.sitesakamoto.com/