3月13日、音楽プロデューサー/レーベル経営者のトミー・リピューマが亡くなった。享年80。現在のところ、死因の詳細は明らかにされていない。
1960年代にA&Mレコードで本格的なキャリアをスタートさせて以降、ブルーサム、ワーナーブラザーズ、コロンビアなど、多くの主要レーベルで多彩なジャンルのヒット作を制作。なかでもジョージ・ベンソン『ブリージン』を筆頭に、数々のジャズ・クロスオーバー/フュージョン重要作をプロデュースし、「ジャズ」を再びポピュラーミュージックの舞台に引き戻した。また、マイルス・デイヴィス『TUTU』をはじめ、マイルス晩年の作品群も手がけた。
90年代にはダイアナ・クラールの才能を見い出し、育て上げたことでも知られ、今年5月に発売予定のアルバム『ターン・アップ・ザ・クワイエット』のプロデュースも手がけたばかりだった。