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日本の「木」が救世主に? 希少な楽器用木材の現状

国内で植樹されているシラカバやセンダンが、ソリッドギターで使用される木材に近い特性をもっていることが、京都大学の村田功二講師、京都大大学院生の前川遥樹さんら研究グループの発表でわかった。同研究は、3月に福岡で開かれた日本木材学会大会運営委員長賞を受賞。

楽器用材として従来用いられてきたマホガニーやローズウッドは現在、絶滅の恐れがあるとして、ワシントン条約の管理によって使用が困難な状況。その代替材を探す試みが国内外で行われている。

研究グループは、資源量と安定した供給の可能性から、国内で紙・パルプ用として植林されているシラカバ、ダケカンバや、国産早生樹として植林が始まっているセンダンを対象材料と選んだ。これらと楽器用材を比較したところ、シラカバとダケカンバの音響特性がハードメイプルに、センダンはマホガニーの音響特性に類似していることがわかった。音の伸びについては、楽器用材より劣っているが、熱処理をすることで活用できる可能性がある、としている。

同グループは、代替木材でソリッドギターを試作し、22日(土)に大阪市で試奏会を催す予定。

村田功二さん/前川遥樹さん

試作したギター(Photo:©?前川遥樹)

■京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/

 

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