投稿日 : 2018.04.25
ボブ・ドローが94歳で逝去
米シンガー/作編曲家/ピアニストのボブ・ドローが、米現地時間4月23日(月)にペンシルベニア州マウント・ベゼルで亡くなった。死因は自然死によるものだったという。
ジャズ・ミュージシャンとして、またアメリカの国民的テレビ番組「スクールハウス・ロック」の音楽ディレクターとしても知られるドローは、1923年アーカンソー州チェリーヒルで生まれた。
幼少期に転居したテキサス州で歌やピアノを始め、その後、入隊した米軍で音楽キャリアをスタート。退役後、北テキサス大学で音楽を学び、コロンビア大学に大学院生として入学したことを機にニューヨークへと移住。
1956年にはファースト・アルバム『Devil May Care』をリリース。(同作タイトル曲はマイルス・デイビスもカバー)1960年代には自身の名前で活動する傍ら、フリーランスのプレーヤー/アレンジャーとしても活躍した。
1973年から85年にかけて作家/音楽監督を務めた「スクールハウス・ロック」では、グラミー賞「ベスト・チルドレンズ・アルバム(最優秀“子供のためのアルバム”賞)」にノミネートされ知名度を拡大。その後も音楽活動に精進したドローだが、2015年にリリースしたアルバム『But For Now』が生前最後の作品となった。
ドローは、以前に米『アーカンソー・タイムス』紙がおこなったインタビューで自身の生涯を振り返り、以下のコメントを残している。
「告白しなければならないね。私はイーゴリ・ストラヴィンスキーになりたかった。けど、その代わりに、私はボブ・ドローになったんだ」
「Devil May Care」