映画『羊たちの沈黙』、『フィラデルフィア』、『刑事コロンボ』などの監督として知られるジョナサン・デミが、4月26日の朝に死去したことを米映画サイト「IndieWire」が報じている。享年73歳。死因は食道癌と心臓病の合併症によるものだという。
ロジャー・コーマン監督作品への参加でキャリアをスタートしたデミ氏は、1991年公開の映画『羊たちの沈黙』では「アカデミー監督賞」と「ベルリン国際映画祭監督賞」をダブル受賞している。『羊たちの沈黙』の主演を務めたジョディ・フォスターは、デミ氏の訃報を受け、以下の追悼コメントを寄せている。
「友人であり、恩師であり、嵐の様に特異でダイナミックだった彼の死に心を痛めています」
「ジョナサンは彼のコメディほど奇妙で、彼のドラマほど深い人物でした。純粋なエネルギーの持ち主で、すべてのクリエイティブ職の人間にとって、制御不能なチア・リーダーの様な存在でした。アートと同じ位音楽を愛し、ワイルドで、誰からも愛された羊たちの監督、彼を心から愛しています」