米ラッパーのジェイ・Zがオーナーを務めるストリーミング配信サービス「Tidal(タイダル)」は、プリンスの未発表音源を含む最新アルバムを、2019年より独占配信することを発表した。
プリンスの遺産管理団体とタイダルは、プリンス作品の独占配信権を巡り、2016年から訴訟問題にまで発展していたが、米現地時間5月9日にこの係争が決着。タイダルは2019年より同最新作を配信する権利を得た。
「我々のゴールはプリンスの音楽を彼の望んだ通りファンに届けることだ」と語るジェイ・Zは声明で、「プリンスは我々との念密な話し合いを通して、我々を『ヒット・アンド・ラン フェーズ・ワン』(2015年)と『ヒット・アンド・ラン フェーズ・ツー』(2015年)のパートナーに選んでくれました。我々はプリンスの永続的な遺産と願いを尊重し、敬意を払い続けます」と発表。
一方、プリンスの遺産管理団体側は「この争いが解決してとても嬉しいです。我々はプリンスとタイダルの間にある関係を尊重します」とコメントを残している。
なお、タイダルが持つ同最新作の独占配信は14日間となっており、配信開始から7日後にはダウンロード販売が開始される。また、独占配信期間が終了すれば、フィジカルの販売権はプリンス遺産管理団体側に移行するという。