初期サン・ラ・アーケストラの一員として、またザ・アーティスティック・ヘリテージ・アンサンブルなどで活躍したジャズ・トランペット奏者のケラン・フィル・コーランが、現地時間6月28日に米イリノイ州のシカゴ大学病院で亡くなった。享年90歳。
この訃報を受け、彼のFacebookにはサン・ラ・アーケストラから「彼の家族と友人たちに哀悼の意を表します」というコメントや、ジャイルス・ピーターソンから「真に偉大で文化的な教育者のひとりが去ってしまい、本当に悲しい。フィル・コーラン、安らかに」などのコメントが届いている。
若年期にミリタリーバンドを経験したコーランは、1959年から1961年にサン・ラの「サン・ラ・アーケストラ」にトランペットとして加入。『Fate In A Pleasant Mood』や『Angels And Demons At Play』などの作品に参加した。65年には非営利音楽団体「AACM (Association for the Advancement of Creative Musicians)」や、シカゴ市の「Afro-Arts Theater」の共同設立者としても尽力した。
また、アース・ウインド&ファイアーの故モーリス・ホワイトの師としても知られているコーランは、彼らとともにアース・ウインド&ファイアーの前身となる「ザ・ファラオズ」としても活動。近年では彼の8人の息子たちによる「ヒプノティック・ブラス・アンサンブル」のレコーディングなどにも参加していた。
サン・ラ・アーケストラのツイートはこちらから
Kelan Phil Cohran has departed the planet 28.6.2017. Condolescences to all family and friends… X pic.twitter.com/FHMHykaLik
— Sun Ra Arkestra (@SunRaUniverse) 2017年6月29日
ジャイルス・ピーターソンのツイートはこちらから
very sad to hear of the passing of one of the true greats and cultural teachers… Phil Cohran RIP
— Gilles Peterson (@gillespeterson) 2017年6月29日