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スティーリー・ダンのウォルター・ベッカー逝去

米バンド、スティーリー・ダンのギタリスト、ウォルター・ベッカーの訃報が、米現地時間9月3日に彼の公式サイトで伝えられた。享年67歳。現在死因は明らかにされていない。

今夏、アメリカでふたつのスタジアム・コンサートを控えていたスティーリー・ダンだったが、ベッカーは体調不良により欠場。ドナルド・フェイゲンのみで行なわれた公演では、フェイゲンからオーディエンスにベッカーが病気であることが伝えられていた。

1950年に米ニューヨーク州フォレスト・ヒルズで生まれたベッカーは、10代でサックスとギターを始める。1967年、米バード大学でドナルド・フェイゲンと出会い、互いにジャズファンであったふたりは意気投合しコラボレーションを開始。

1972年にアルバム『キャント・バイ・ア・スリル』でスティーリー・ダンとしてデビュー。シングル「Do It Again」はビルボード・ポップ・チャートで6位となり、メインストリームでの人気を獲得。また、ウェイン・ショーターやラリー・カールトンなどとのコラボレーションによりジャズファンにもその名を浸透させた。

1981年に同バンドは解散したが、スティーリー・ダンのファースト・ツアーから19年目にあたる1993年、同バンドは再結成し、2000年発表のアルバム『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』は2001年グラミー賞「最優秀アルバム賞」を含む、計4つの賞を受賞。また、同年「ロックの殿堂」入りも果たした。2008年にはソロ・アルバム『Circus Money』をリリースしたが、同作がベッカーにとって最後のアルバムとなった。

ドナルド・フェイゲンはベッカーの訃報を受け、自身のフェイスブックに「ウォルター・ベッカーとはバード大学からの友人でパートナーでバンドメイトだった。大学の小さなシッティング・ルームでよく変な曲を書いたものさ」とベッカーとの思い出を綴った声明を発表している。

ドナルド・フェイゲンの声明はこちらから

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