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ベン・ライリー逝去

米現地時間11月18日、ジャズ・ドラマー、ベン・ライリーが、米ニューヨーク州ウェスト・アイスリップの病院で亡くなった。享年84歳。訃報は娘のキムによって伝えられ現在のところ死因は明らかにされていない。

16年前の米『JazzTime』誌のレポートによれば、当時からライリーは肺疾患と糖尿病の合併症に悩まされており、近年では足の手術なども受けていたという。

1933年、米ジョージア州サバンナで生まれ、ニューヨーク・ハーレム地区で育ったライリー。1950年代にプロ・ドラマーとしてのキャリアをスタートし、初期にはスタン・ゲッツやソニー・スティット、ランディ・ウェストンなどと共演。1964年にはセロニアス・モンク・カルテットに参加し、レギュラー・メンバーとして1968年まで在籍。

約60年にわたるキャリアで、ソニー・ロリンズ、アンドリュー・ヒル、アブドゥーラ・イブラヒム、ジョニー・グリフィン、アリス・コルトレーンなど多くのジャズメンとともに300以上の作品を残した。

1996年には初のリーダー・アルバム『Weaver of Dreams』をリリースするも、それ以後発表したのは2006年の『Memories of T』と2012年の『Grown Folks Music』のみとなる。

晩年は自宅で介護を受けていたというライリーを、娘のキムは「父の周りには他のミュージシャンがいて、父は彼らと毎週演奏していました。ドラムが無い時も父はテーブルや椅子を叩いていつもビートを刻んでいました」と説明している。

セロニアス・モンク、チャーリー・ラウズ、ベン・ライリーによる1966年のパフォーマンスはこちらから

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