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PROFILE●青野賢一
個人のソフト力を主に社外のクライアント・ワークに生かす「ビームス創造研究所」に所属するクリエイティブディレクター。音楽部門〈ビームス レコーズ〉のディレクターも務める。また、ファッション、音楽、映画、美術、食といった文化全般を横断的に論ずる文筆家としても活躍。『CREA』(文藝春秋)、『ミセス』(文化出版局)などに連載を持つ。DJとしては1987年より活動開始。現在のクラブでのレギュラーイベントは山崎真央、ANGELYUKA(水原佑果)、DJ最高の夏、と行っている「SUNDAY DISCO SESSION 日曜日が待ち遠しい!」(青山zero)。
青野賢一が選んだ3枚
ONEOHTRIX POINT NEVER『AGE OF』
アメリカのコンテンポラリー・アーティスト、ジム・ショーの《The Great Whatsit》(2017)をジャケットにフィーチャーしたOPNの怪作。「驚きをもたらさないデペイズマン」とでもいうべきなんでもありの時代=現代のサウンドトラックとして、聴けば聴くほど不穏さが増す。怪作だが傑作だ。
Barrio Lindo『ALBURA』
ブエノスアイレス出身で現在はベルリンを拠点に活動するアグスティン・リバルドのソロ・プロジェクト。ラテン・アメリカのフォルクローレ要素を取り込みながらも、スローモーション・ハウス的なミニマル・ミュージックに仕上げた好内容の一枚だ。どこかアフリカンな風情があるのもいい。
Jonny Greenwood『“PHANTOM THREAD” Original Motion Picture Soundtrack』
ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)が手がけたポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ファントム・スレッド』のオリジナル・サウンドトラック。1950年代の英国のドレスメーカーが舞台とあって、実にエレガント。映画の内容と同様、どこか捩れたメランコリーを感じる。スコア付き。
お知らせ
ロシアのアーティストKate NVの来日公演、7/20(金)の東京公演(恵比寿KATA)にDJとして出演します。詳細は http://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/news/kate-nv-japan-tour-2018/ にてご覧いただけます。