レコーディング・エンジニア界の巨匠、行方洋一のキャリアを総括した書籍『音職人・行方洋一の仕事 伝説のエンジニアが語る日本ポップス録音史』が7月に発売。
東芝音楽工業のエンジニアとして、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」(1963年)や、弘田三枝子の「私のベイビー」(1963年)、ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」(1969年)などを手がけ、川口真、筒美京平、横内章次といった作曲・編曲家たちからも絶大な信頼を集めた行方。
本書では、自身のキャリアの中で印象的だった歌手やミュージシャンとの録音秘話や日本の録音スタジオが発展していく様子などを248ページにわたって掲載。エンジニア行方の視点から記される、もうひとつの「日本ポップス史」とも言える一冊となっている。