現地時間10月28日におこなれるブラジル大統領選の決選投票。現在当選が有力視されている“ブラジルのトランプ”ことジャイル・ボルソナロ下院議員について、カエターノ・ヴェローゾが自身の胸中を語った。
このトピックは「Dark Time Are Coming for My Country(私の国に暗闇がやってくる)」と題し、『ニューヨーク・タイムズ』紙に掲載。記事によるとヴェローゾは、かつての軍事独裁政権時代を擁護するようなボルソナロ議員の姿勢に懸念を示しているようだ。
過激な発言を繰り返すボルソナロ議員に対し、ヴェローゾは「もしボルソナロが選挙に勝てば、ブラジルの人々は恐怖と悲しみに包まれてしまう」と綴っている。
ヴェローゾ自身も軍政時代の1968年、ジルベルト・ジルらと反軍事政権を謳ったトロピカリアを提唱し、強烈な政治告発ソングを歌ったことで投獄。その後イギリスでの亡命生活を余儀なくされた過去を持つ。
記事の最後は、ヴェローゾのこんな言葉で結ばれる。
「多くの人がボルソナロが当選したら国を出ると言っていますが、私はもうブラジル以外の国に住みたくはないのです。反民主主義が何を主張しようとも、私は私の音楽と今の生活を永久に続けていきたいのです」
記事詳細(ニューヨーク・タイムズ紙より)
https://www.nytimes.com/2018/10/24/opinion/caetano-veloso-brazil-bolsonaro.html