米サックス奏者のソニー・フォーチューンが、現地時間10月25日(木)にニューヨークで亡くなった。79歳だった。彼のブッキング・エージェントによれば、死因は脳卒中による合併症だったという。
1939年、ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれたフォーチューンは、幼少から歌やサックスをはじめ、ジョン・コルトレーンやディジー・ガレスピーらも在籍した「Granoff School of Music」で音楽を学んだ。
1967年にはニューヨークに移り、友人でありメンターであったコルトレーンの助言を受けエルヴィン・ジョーンズと出会う。ジョーンズとの活動で頭角を現し、その後バディ・リッチやマッコイ・タイナーとも活動。
また、マイルス・デイビスのアルバム『ゲット・アップ・ウィズ・イット』(1974年)、『アガルタ』(1975年)、『パンゲア』(1975年)に参加したことでも知られる。
1974年には初リーダー作『Long Before Our Mothers Cried』を発表し、その後も『Awakening』(1975年)や『Waves of Dreams』(1976年)などの諸作を残している。
今年9月には脳卒中を発症し入院。自身がリーダーとしておこなった生前最後のギグは、今年7月にニューヨークの「Smoke Jazz & Supper Club」でおこなわれた公演だったという。