投稿日 : 2018.12.24 更新日 : 2019.10.02
青野賢一(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター/文筆家)が選ぶ “2018下半期”ベストディスク
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青野賢一
[ビームス創造研究所クリエイティブディレクター/文筆家]
-PROFILE-
社外のクライアントワークに従事する「ビームス創造研究所」のクリエイティブディレクター。音楽部門「BEAMS RECORDS」のディレクターも兼務している。また音楽、映画、文学、美術などを論ずる文筆家として、雑誌『CREA』や『ミセス』などに連載を持つ。1987年よりDJ活動を開始し、現在は青山zero「SUNDAY DISCO SESSION 日曜日が待ち遠しい!」(奇数月第一日曜日 w/山崎真央、最高の夏、水原佑果)などでレギュラーを務めている。
青野賢一が選んだ3枚
高橋ユキヒロ
『Saravah Saravah!』
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ソロ・デビュー40周年を記念して、デビュー作『Saravah!』のボーカルを新録、ミックスとマスタリングを新たに施した高橋ユキヒロさん(あえてカタカナ)の”新譜”。オリジナルよりも若々しいボーカルと、凄腕ミュージシャンたちの当時の演奏とが時空を超えて響きあう。リマスターで低音の速度が向上し、今の音になった。
Mocky
『A Day At United』
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ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ジョーイ・ドーシックらが参加したモッキーの最新アルバムは、彼ならではのウォームなムードが漂う、シネマティックでイマジネーション豊かな一枚。全篇、耳に心地よい響きと音のバランスだが、よく聴き込むとマッドな音が背後に蠢いていたりするから面白い。長い付き合いになりそうだ。