投稿日 : 2018.12.24 更新日 : 2019.10.02
山本勇樹(Quiet Corner / bar buenos aires)が選ぶ “2018下半期”ベストディスク
山本勇樹
[Quiet Corner / bar buenos aires]
-PROFILE-
HMV本部にて商品バイイングを担当する傍ら、ラジオやUSENの選曲、数多くのライナー・ノーツや雑誌への寄稿を行い、2014年にはシンコーミュージックからディスクガイド本『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』を刊行。過去に文具ブランドのデルフォニックスや、洋服ブランドのニシカとコラボレーションを実現。また友人の吉本宏と共にbar buenos airesの活動も行い、コンピレーションCDやアーティスト作品を手掛ける。2016年にはモントルージャズ・フェスティバル50周年の公式リポートを担当した。
山本勇樹が選んだ3枚
Sam Wilkes
『Wilkes』
LA出身の若き才能。ギタリスト~サックス奏者のサム・ゲンデルとの共作も素晴らしかったが、このソロ作では、カルロス・ニーニョ~ビルド・アン・アーク~カマシ・ワシントン的なスピリチュアル・ジャズの感性が全編にわたり散りばめられている。サイケデリックな音像も絶品で、アナログ盤での再生をおすすめしたい。
Sandro Perri
『In Another Life』
充実のトロント・インディー・シーンの中心人物サンドロ・ペリは、過去何枚も作品を残しているが今作が間違いなく最高傑作だった。全4曲24分というコンパクトな内容ながら、フォーク~ジャズのフォーマットを自由に往来しながら見事にまとめ上げている。どこかサン・ラーやアーサー・ラッセルような宇宙的なサウンドも感じられる。