近年、70〜80年代に制作された日本作品が次々と海外でアナログ盤復刻されている。特に人気を集めるシティポップ以外にも、ジャズやアンビエント、フォークやニューエイジに至るまで、そのラインナップは多種多様。
しかも有名アーティストのみならず、日本人でも「?」が付くようなマニアックな作品まで復刻されている。今回の『シティポップ特集記事』の取材過程で浮上した復刻版の数々を、国/レーベル別に紹介しよう。このラインナップから“外国人が反応する音”の傾向が見えてくるかも。
アメリカ・ヨーロッパ・韓国も…
Light In The Attic(🇺🇸アメリカ)
2002年に発足した米シアトルのインディ・レーベル兼ディストリビューター。細野晴臣の諸作や日本の過去作にフォーカスしたコンピ「ジャパン・アーカイバル・シリーズ」などをリリースしている
https://lightintheattic.net/
細野晴臣
『Hosono House』
(1973年)
細野晴臣
『はらいそ』
(1978年)
細野晴臣
『フィルハーモニー』
(1982年)
細野晴臣
『コチンの月』
(1978年)
細野晴臣『オムニ・サイト・シーイング』(1989年)
V.A.『Even A Tree Can Shed Tears: Japanese Folk & Rock 1969-1973』
V.A.『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』
V.A.『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986』(5月3日発売)
Palto Flats(🇺🇸アメリカ)
ポップ・エレクトロニック・エクスペリメンタル音楽を基軸にした米ニューヨークの復刻レーベル。清水靖晃や高田みどり作品の再発で話題に
http://paltoflats.com/
清水靖晃
『案山子』
(1982年)
マライア
『うたかたの日々』
(1983年)
高田みどり
『鏡の向こう側』
(1983年)
Empire Of Signs(🇺🇸アメリカ)
「Visible Cloaks」のメンバーSpencer Doranと音楽レーベル「Root Strata」のMaxwell August Croyによって発足された復刻レーベル
http://empireofsigns.com/
Root Strata(🇺🇸アメリカ)
米サンフランシスコのインスト・バンド「タレンテル」のJefre Cantu-ledesmaとMaxwell Croyによる音楽レーベル
http://rootstrata.com/rootblog/?p=7638
Rush Hour Music(🇳🇱オランダ)
90年代後半にオープンしたオランダ・アムステルダムのレコードショップ。1999年にレーベルも始動。2016年から日本作品にフォーカスしたヴァイナル・シリーズを発表している
http://rushhourmusic.com/
坂本龍一『千のナイフ』(1978年)
PECKER『Pecker Power』
(1980年)
吉田美奈子『Midnight Driver / Town』(1980年/1981年)
川崎燎
『Little One』
(1979年)
大上留利子『ふわりふわふわ / Good Bye, Baby Love』(1978年)
大野エリ『Skyfire / Live Hard, Live Free』(1980年/1981年)
Music on Vinyl(🇳🇱オランダ)
2009年に設立された重量盤レコード専門の復刻レーベル。YMO作品をはじめ、年代/国/ジャンルを問わず数多の作品を再発している
https://www.musiconvinyl.com/index.php#.XIjoWRP7Qck
YMO『イエロー・マジック・オーケストラ〈US版〉』(1979年)
YMO『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年)
YMO『パブリック・プレッシャー』(1980年)
YMO
『増殖』
(1980年)
YMO
『BGM』
(1981年)
YMO
『テクノデリック』
(1981年)
YMO『浮気なぼくら & インストゥルメンタル』(1983年)
YMO
『サーヴィス』
(1983年)
YMO『アフター・サーヴィス』(1984年)
BBE「Barely Breaking Even」(🇬🇧イギリス)
1982年にDJのPeter AdarkwahとBen Jollyによって英ロンドンに設立された名門レーベル。これまでジャズ・ソウル・ディスコなど数々の著名アーティスト作品を復刻
https://www.bbemusic.com/
森山威男
『EAST PLANTS』
(1983年)
相澤徹カルテット
『TACHIBANA』
(1975年)
V.A.『J-Jazz – Deep Modern Jazz from Japan 1969-1984』
Be With Records(🇬🇧イギリス)
英ロンドンを拠点にする音楽レーベル。主に廃盤となった作品やレア音源を中心に復刻
https://www.bewithrecords.com/
LAG RECORDS(🇬🇧イギリス)
イギリスの音楽レーベル。現在リリースされているタイトルは以下の日本作品
https://www.facebook.com/lagrecordsuk/
久石譲
『吉祥天女』
(1984年)
小久保隆『A Dream Sails Out To Sea(Get At The Wave)』(1987年)
如月小春
『Neo-Plant』
(1986年)
Wewantsounds(🇫🇷フランス)
フランス・パリの音楽レーベル。矢野顕子や佐藤博作品の復刻を手掛けている
https://www.wewantsounds.com/
矢野顕子
『Japanese Girl』
(1976年)
矢野顕子
『ただいま』
(1981年)
佐藤博
『Orient』
(1979年)
JAZZY COUSCOUS(🇫🇷フランス/🇯🇵日本)
昨年発表されたコンピレーション『雲の向こう』でも話題となった、東京在住のフランス人AlixkunとKlodioによって設立された音楽レーベル。
https://www.facebook.com/jazzycouscous/
V.A.『雲の向こう』
渡辺香津美
『GARUDA』
(1984年)
笹路 正徳『ホット・テイスト・ジャム』(1979年)
WRWRFWW(🇨🇭スイス)
2013年にOlivier Ducret とStephan Armlederによって設立されたスイス・ジュネーブの音楽レーベル。日本のジャズやアンビエント作品などを多数復刻
https://wrwtfww.com/
ノーマル・ブレイン
『Lady Maid』
(1981年)
福居良
『Scenery』
(1976年)
福居良
『Mellow Dream』
(1977年)
ムクワジュ・アンサンブル
『ムクワジュ・ファースト』
(1981年)
ムクワジュ・アンサンブル
『樹・モーション』
(1981年)
高田みどり
『鏡の向こう側』
(1983年)
清水靖晃
『案山子』
(1982年)
カラード・ミュージック『カラード・ミュージック』(1981年)
深町純
『Nicole』
(1986年)
Beatball Music(🇰🇷韓国)
韓国ソウルを拠点にするインディ・レーベル。リリース作品は主に韓国の旧作だが、日本のレア作品の復刻も手掛けている
http://www.beatballrecords.com
川原正美とエキゾティック・サウンズ『恍惚/エクスタシー』(1970年)
宮間利之とニューハード 『土の音 ~日本伝説の中の詩情』(1973年)
Subliminal Sounds(🇸🇪スウェーデン)
スウェーデン・ストックホルムの音楽レーベル。主にサイケデリック作品のリリースに注力している
https://www.subliminalsounds.se/