投稿日 : 2019.04.02
【モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2019】キービジュアル完成!
取材・文/富山英三郎 撮影/山下直輝
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2019年10/12(土)・13(日)・14(月・祝)に、東京・日本橋三井ホールでおこなわれる『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2019』。そのシンボルとなる“キービジュアル”の即興制作(ライブ・ペインティング)が、去る3月29日(金)に東京・日本橋 福徳の森にておこなわれた。
福徳の森とは、東京・日本橋三井ホールからほど近いビル群に囲まれた憩いのスポット。『COREDO室町 2』の浮世小路側にあり、神社が併設された約1000平方メートルの空間だ。
NOVOL+TOKU+斎藤タカヤのセッション
キービジュアルを描くのは、企業とのコラボ作品も多く、音楽との親和性も高いペインティングアーティストのNOVOL(注1)。彼がライブ・ペインティングをおこなうにあたり、音楽的なインスピレーションを与えるのは、日本を代表するフリューゲルホーン&ボーカルのTOKUと、オルケスタ・デ・ラ・ルスなどで活躍するピアニストの斎藤タカヤ。
注1:1979年生まれのペインティングアーティスト。2002年、JAZZに衝撃を受けて独学にて絵を描き始め、2007年より本格的にアーティスト活動を開始。CD/LPジャケットをはじめ、フライヤーやポスター、音楽関連のデザインワークを数多く手掛ける。また、アパレル企業や雑誌へのイラストレーション提供、テレビ番組のOP映像など、多彩なコラボレーションも展開。2017年、活動10周年を迎え、自身初となる作品集『ten.』を出版。
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桜満開の華やかな一日ではあったが、寒の戻りともいえるほど芯から冷えた夕刻。そんな寒さのなかでも、彼らのセッションをひと目見ようと多くのお客さんが詰めかけた。
即興演奏にインスパイアされた背景カラー
中央に1.3×2.4メートルのキャンバスが置かれたステージでは、予定の17時よりTOKUのトランペットが静かに響き渡り始める。まずはお互いの調子を確認するように、斎藤タカヤのピアノが絡み合っていく。
そんななか、NOVOLは黄色のアクリル絵具を取り出し、軽やかに大胆に筆を走らせる。オレンジ、水色、キミドリと、カラフルな色彩がキャンバス全体に広がっていく様子に期待は高まるばかり。それらのカラーは、3者のセッションからインスパイアされたものだ。
多くのお客さんに見守られながら完成
仕事を終えたビジネスパーソンや通りすがりの人たちも、音楽の音色に誘われるように集まり、足を止めてペインティングの模様をスマホでパシャリ。最初はただのカラフルなキャンバスだったが、NOVOLが黒のインクを手にし始めると、魔法のようにジャズマンの輪郭が浮かび上がり始める。最後にジャズ・スタンダードの「Just Friends」が演奏されてライブ・ペインティングは終了した。
モントルー ・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2019の開催まであと半年。いまから最高の3日間になることを予感させるキービジュアルとなった。
なお、出演者の第1弾ラインナップは5月に発表となる。