ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズが70年代におこなった英・仏公演を収めたアナログ・テープ(13本)が、西ロンドンにある古ホテルの地下室から発見された。
このホテルは、当時ボブ・マーリーたちが欧州ツアーの際に宿泊していた場所。テープ発見時は、損傷がひどく、当初は再生不可能と思われていたが、12か月におよぶ修復作業ののち、13本中10本は復旧したという。
これらのテープは、英ロンドンの講堂(1975年)、ハマースミス・オデオン(1976年)、レインボー・シアター(1977年)、仏パリのパヴィヨン・デ・パリス(1978年)での公演を録音したもの。
収録は、当時ローリング・ストーンズによって貸し出された、イギリスで唯一の移動式24トラック・スタジオ車によっておこなわれたという。
テープの修復を手がけた音響技術者のマーティン・ニコールは、「これらは、ぞっとするような環境でゴミのように扱われていました。私は長い時間を掛けて少しずつ汚れを落とし、何とか再生できる状態にまで戻したのです」と説明している。
なお、これらのテープは、英「オメガ・オークション(Omega Auctions)」に出品。現地時間5月21日に競売に掛けられる予定。
オメガ・オークション ウェブサイト
https://www.omegaauctions.co.uk/