ロバート・グラスパー最新作は、アコースティック・トリオによる驚愕のカバー・アルバム。トリオとしては6年ぶりとなる今作『COVERED』は、オーセンティックなジャズではなく、ジャズとヒップ・ホップとの本格的な「融解」を示した作品となっている。
ロバート・グラスパーは「ハッピーなミディアム曲を中心に、ピアノ・トリオに戻りながらも、これまで演奏したことのないカヴァーをやろうって。それだったら昔から聴いてくれているジャズのリスナーも、R&B/ヒップ・ホップのリスナーも、みんなを満足させられると思ったんだよ」と語っている。
新作が絶好調のケンドリック・ラマーをはじめ、ミュージック・ソウル・チャイルド、ジョン・レジェンド、ビラル(Bilal)といった、R&B/ヒップ・ホップ勢の楽曲とともに、レディオヘッド、ジョニ・ミッチェルといったアーティストのカヴァーも収録。新曲ではハリー・ベラフォンテをフィーチャーしている。