投稿日 : 2019.10.02

ラリー・ウィリス死去

ラリー・ウィリス

ビバップからフュージョン、アヴァンギャルドからロックに至るまで、幅広い演奏で知られた米ピアニストのラリー・ウィリスが、現地時間9月29日(日)、米メリーランド州ボルチモアの病院で亡くなった。76歳だった。

訃報は、ウィリスが90〜00年代に音楽ディレクターを務めた「Mapleshade Records」によって発表。彼らによれば、ウィリスは9月27日(金)に重度の肺炎で入院していたという。

1940年、米ニューヨークで生まれたラリー・ウィリス(本名:ローレンス・エリオット・ウィリス)は、マンハッタン音楽学校でピアノを学んだのち、ジャッキー・マクリーンのバンドに加入。

60年代にはヒュー・マサケラのバンドで頭角を現し、70年代には、キャノンボール・アダレイやジョー・ヘンダーソンらのバンドに参加。グラミー受賞バンド、ブラッド・スウェット&ティアーズのメンバーとしても活躍した。

50年以上におよぶキャリアで22枚のリーダー作を発表し、リー・モーガンやウディ・ショウ、スタン・ゲッツ、ロイ・ハーグローヴ作品など、300作以上の録音にも関わってきた。また、エディ・ゴメスらを迎えた『Inner Crisis』(1974年)といったジャズ・ファンクの名作も残している。