スティーリー・ダンから多大な影響を受け、ジャジーでロックな音楽を発信しているブラジルのシンガーソングライター、エヂ・モッタの2年半ぶりの新作。本作は2部構成に分かれ、前半の“SOUL GATE”では、メロウなメロディーと前作の『AOR』の続編のようなアーバンなお洒落サウンドに包まれ、後半の“JAZZ GATE”は、アコースティックな音をメインにしたクラブジャズ的な作品になっている。明らかに前半と後半では雰囲気が違うが、どちらのメロディーも耳に残りやすく、アレンジのセンスも抜群。コンポーザーとしてのエヂの才能はさらに広がりをみせている。また本作のプロデュースは、グレゴリー・ポーターを手掛けたカマウ・ケニヤッタ。ゲストに、ソウル/R&Bの歌手でピアニストのパトリース・ラッシェンやグレッグ・フィリンゲインズ、フルート奏者のヒューバート・ロウズが参加。個性あふれるアドリブソロも聴かせ、作品の中身をより豊かなものにしている。
■P-VINE
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