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エスペランサ『Emily’s D+Evolution』

2015年の「東京JAZZ」でも披露された、エスペランサのニュー・プロジェクトによるアルバム。タイトルにある“Emily”とは彼女のミドル・ネームで、誕生日の前夜に夢に出てきたキャラクターを主人公に、彼女が少女時代に好きだった演劇、詩、ムーブメントなどからインスパイアされた音楽を展開するというのがテーマだという。基本的には、彼女のエレクトリック・ベースとボーカルに、ギター、ドラム、コーラスというシンプルなもので、サウンド的には、これまでの彼女のどのアルバムともまったく違う。ロックン・ロール、オールド・ポップス、R&B、ミュージカルなどの要素を彼女のセンスでミックスした、かなりポップス色の強い内容だ。もちろんそのベース・プレイやグルーヴ感は素晴らしいし、サウンドのクオリティも相変わらず高いが、エスペランサのアルバムというよりは、彼女が“Emily”を演じる、架空のサウンドトラックと捉えたほうがわかりやすいかもしれない。そういう意味では異色作だが、彼女がまたひとつ“Evolution”し始めたことは確かなようだ。

■オフィシャルサイト
http://www.esperanzaspalding.com/#emily

■Universal Music
http://www.universal-music.co.jp/esperanza-spalding/products/ucco-1168/

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