長年のパートナーであるサックス奏者ルー・ドナルドソンが「おそらく世界中のもっとも偉大なジャズのオルガン奏者」と呼ぶ伝説のプレイヤーが、45年振りにBlue Noteレーベルから新作を発表。50年代終盤から60年代初頭にかけて浸透したソウルジャズを代表する名盤『シンク!』などが、90年代のクラブジャズブームでは再び注目されたことでも有名だ。そして70歳を超えた今もまだまだ彼は躍動している。新作は、オリジナルとスタンダードのカバーをセンス良く入れ、また、新進のピアニストのロバート・グラスパーや75年発表の『アフロディシア』のサイドマンだったテナー・サックス奏者のジョー・ロヴァーノをゲストに迎えることで、よりダイナミクスのある熱いサウンドに仕上げている。ロニーのとにかくファンキーで極熱なプレイも健在だが、他楽器を引き立たせるような少し控えたスマートな演奏も、じつはこのアルバムの聴きどころである。
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