ナッシュビル出身、シンガー・ソングライター＆ピアニストのキャンディス・スプリングスがブルーノート・レーベルから堂々発表したデビュー・アルバム。ラリー・クラインがプロデュースを手掛けた本作は、ソウルとジャズをブレンドした内容で、落ち着きあるハートフルな歌声が実に印象深い。生前、プリンスが絶賛していたという折り紙付きの彼女を支えているプレイヤー陣の演奏も極上だ。それもそのはず、テレンス・ブランチャード（tp）をはじめ、ヴィニー・カリウタ（ds）といったトップ・ミュージシャンが脇を固めており、弾き語りスタイルのキャンディスをより魅力的に映し出しているのだ。収録曲は、ノラ・ジョーンズのヒットで有名な「ドント・ノウ・ホワイ」を生んだジェシー・ハリスの書き下ろしナンバーや、マル・ウォルドロン作曲／アルバム・タイトル・チューンでもある「ソウル・アイズ」を含むタイプの違うカバー曲、さらにキャンディスのオリジナルも収められている。アルバム発売前に行なわれたショーケースでの彼女がたまらなくチャーミングだったことも付け加えておきたい。
■UNIVERSAL MUSIC JAPAN公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/kandace-springs/