90年代、特にクラブシーンで熱い盛り上がりをみせた、ジャムバンドのソウライブ。そのドラマーのアラン・エヴァンスが結成した新しいプロジェクトが、このAGENT3。メンバーは違うが、鍵盤、ギター、ドラムというベースレスのトリオ編成はソウライブの時と同じ。さらに、オルガン奏者、ジミー・スミスあたりが起点となる“ジャズファンク”を継承したサウンドも変わっていない。時代がどうあれ、アラン自身が没頭できる音楽はただひとつ。ジャズファンクにあるということを、強く思い知らされるのが今回のアルバムだ。参加メンバーは、アランの昔馴染みのミュージシャンたちで、気軽なセッションから発展したという。アランが支える深いグルーヴのなかで、自由でありながら展開していくギターとキーボードがなんともファンキーで楽しい。また曲間には、イントロ、インタールード、アウトロという、コンパクトなサイズの曲が入っており、全編を通して聴くとまるで映画のサントラ盤のようだ。
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