2003年に結成された新潟発のアイドルグループ「Negicco(ねぎっこ)」のメンバー。カレーライスとアナログレコード好き。DJ Meguとしても活動するほか、架空のレーベル「CURRY RICE RECORDS」をブランドとしてTシャツなどをリリース。
◆Negicco公式ページ:http://negicco.net/
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——いつ、どんなきっかけでレコードと出会いましたか?
2013年頃、私が所属するアイドルグループ「Negicco」でアナログレコードを発売しました。限定ではあったものの、あっという間に売れてしまい、レコードが好きな人の多さにびっくりしました。
そういえば、「私の身近にも趣味でレコードを聴いていたり、集めている人が多い」ことを思い出し、興味が湧いてきました。それがきっかけだったと思います。
——アナログレコードのどんなところに魅力を感じる?
まずは音の魅力ですね。最初、針を落とした時に聞こえるノイズのような「ジリジリ」する音。いつも聴いている音色に比べてディープで味わい深い音。同じ音楽のはずなのに、より年月を重ねてきた昔なつかしい音色が耳に残って…。私にとっては新しく、新鮮な感覚でした。これが、レコードの楽しさであり、醍醐味なのだと知りました。
そして、ジャケット。CDとは違うジャケットだったり、棚から自分好みのレコードを探せたときの嬉しさ。他のレコード屋さんに比べ、少しだけ安くゲットできたときの嬉しさ…! お宝を掘り起こしたような気分で、探す楽しさを知りました。そこからどんどんハマって行き、いまに至ります。
——初めて聴いた一枚は?
初めて聴いたのは、Negiccoの「ガッター!ガッター!ガッター!」「パーティーについて。」でした。初めて買ったのは松任谷由実さんの『SURF&SNOW』だったと思います。
——いま何枚くらい持っていますか?
20~30枚くらい?かな…? 最近聴いたのは、山下達郎さん、Lampさん、台湾のアーティストの落日飛車さんかな。台湾やタイなど、アジアの音楽シーンにも最近は注目しています。
出会って良いと思った作品は手元に置きたい
——レコードの情報はどこで入手していますか?
最近だとSNSが多いですね。TOWER VINYLさん、COCONUTS DISKさん、ディスクユニオンさん、HMV record shopさん。好きなアーティストさんが紹介した曲を、実際聴いてみるパターンも多いかな。
——聴くときに使っている機材を教えてください。
ION Audio社の「Archive LP」というものです
——同世代の女性(知人・友人)でレコードを聴いている人はいますか?
「レコードが好き」という方は、私より年齢が上の方が多いです。先日、レコード屋さんに行った時に、同世代くらいの女性が来店していて、何を探しているのか、ついつい目で追ってしまいました(笑)。
最近だと、若手のアーティストさんやアイドルさんでもアナログでリリースをすることが増えてきていますよね。あと、「アナログレコードを聴く人=おしゃれでかっこいい!」みたいなイメージも浸透していて、昔よりは身近に感じるのかな。聴く人の層や幅も広がっていると感じます。
——今ではどんな音楽でもデジタル(ネット経由)で聴けますが、あえてアナログレコードを選ぶ理由は?
私にとってデジタルは、新しい音楽と出会う大事なツール。気軽に聴くことができるし、今まで聴いたことない音楽と出会って、私の日常にも大きな影響を与えています。
出会って良いと思った作品は、データではなく、できる限り手元に置いておきたいんです。そこで、CDショップやレコードショップに足を運ぶ。
良い作品は、ジャケットやクレジットにもこだわりがあったり。好きな音楽は、作った人たちがなんとなく近くに感じたりして。見ているだけでも超面白い。そして家に帰ってそっと針を落とす。この時間が私の好きな時間です。
——お気に入りの一枚を教えてください。
NONA REEVESさんの『LOVE TOGETHER』です。これは発売当時から欲しかったもので、ゲットできずにいたら、西寺郷太(vo)さんご本人からプレゼントしていただいたものです。ご本人も3枚のみ所有していて、一枚はMeguに、そしてもう一枚は、Negiccoサウンドプロデューサーのconnieさんに! 郷太さんの男気に惚れた…! 貴重なものを本当にありがとうございます。