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チャーリー・ヘイデン『Time / Life』

偉大なベーシストだったチャーリー・ヘイデンは、2014年7月11日に他界してしまったが、彼が1969年からライフワーク的に展開していたのが、リベレーション・ミュージック・オーケストラだ。カーラ・ブレイが音楽監督を務め、その名の通り、“自由”に向けてのメッセージを世界に発信していた。このアルバムは、2011年8月15日のライブ録音2曲に、彼の死後にカーラが中心となって録音された3曲によって構成されている。このライブ時、彼はすでに病魔に冒されていたが、そんなことをまったく感じさせないくらい力強いベースを聴かせている。「ブルー・イン・グリーン」の迫真のベース・ソロと、カーラの緻密で繊細なアレンジが、深遠な音世界を見事に表現している。新録音の3曲では、スティーヴ・スワロウがベースをプレイし、メンバーたちもヘイデンとカーラの思いを見事に表現している。彼がこのオーケストラで発信し続けていた、反戦・反差別、自由の尊重、自然環境の尊重といったメッセージは、この作品でも貫かれているし、彼の死後も、その精神は仲間達に継承されていることを感じることができる、崇高な音楽作品だ。

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