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山本勇樹(Quiet Corner/bar buenos aires)が選ぶ 2019年ベストアルバム

山本勇樹(Quiet Corner/bar buenos aires)
HMV本部にて商品バイイングを担当する傍ら、ラジオやUSENの選曲、数多くのライナー・ノーツや雑誌への寄稿を行い、2014年にはシンコーミュージックからディスクガイド本『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』を刊行。過去に文具ブランドのデルフォニックスや洋服ブランドのニシカとコラボレイションを実現。また友人の吉本宏と共にbar buenos airesの活動も行い、コンピレーションCDやアーティスト作品を手掛ける。2016年にはモントルージャズ・フェスティバル50周年の公式リポートを担当した。
最新作はCORE PORTレーベルとのコラボレイション作品『CORE PORT × Quiet Corner : Landscape 01』。
http://www.coreport.jp/catalog/rpoz-10052.html

 

Konradsen 『Saints and Sebastian Stories』

ノルウェーの男女デュオ、コンラッドセン。フォーク、インディーロック、エレクトロニカ、アンビエントを中心に、とにかく自分たちの好きな音楽をぎっしり詰め込んでみました、という内容だったが、なぜか不思議と統一感があって、センスの良さを感じた。全曲良かったが、中でも「Television Land」が圧巻で、下半期に最も心が震えた瞬間だった。


 

Bill Laurance『Cables』

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのスーパー・グループ、スナーキー・パピーのキーボディストのビル・ローレンス。映画『2001年宇宙の旅』がテーマにして、全編に浮遊感を漂わせながら、スペイシーな雰囲気を醸し出している。これが真夜中にチルアウトしたい時に、抜群のBGMとして機能して、とくに密閉型ヘッドフォンで聴くと最高だった。


 

Raveena『Lucid』

ムーンチャイルド、J.ラモッタ.すずめ、エリカ・ド・カシエール、マディソン・マクファーリン等々、今年も良質な作品が多かったメロウなR&Bの中でも、ひと際輝いていたのが、このラヴィーナだった。まるでミニー・リパートンのような歌声と、オーガニックでインティメイトな音作りなどすべてが完璧だった。

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