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自分が聴いている音楽についてですが、全体的にメロウなものが増えてきている気がしました。それは自身がそういうものを選択しているのか、世の中がそうなってきているのかはよく分かりませんが。また、フリーアルバムより販売されたアルバムの方が好きなものが多かったです。私自身今年は、生活環境と仕事環境の変化により随分音楽を聴く時間が限られてしまったのもあり、そうたくさんはアルバムを聴いていない一年となりました。そのなかで引っかかった音源の傾向は、朝ボーッとしている出社時や夜グッタリしている帰宅時の電車内で聴いても、記憶しておけるほどのインパクトを持った曲が入っていることでしょうか。
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- Phony Ppl
- Yesterday’s Tomorrow
バンド型ヒップホップ、R&Bの当たり年だったように思う今年ですが、そのなかでもよく聴いたニューヨークのバンド。緩くて浮遊感のあるトラックに歌とラップを合わせたフワフワな楽曲が特徴で、数年前フリーで公開されていた作品の頃からファンでした。夏のDJミックスでもよく収録され、地味に皆が愛していた印象です。ちなみにドラマーはあのジャジー・ジェイの息子。ヒップホップが子の世代になったのも感慨深いです。
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- Kendrick Lamar
- To Pimp A Butterfly
前作での大ブレイクや2014年のフライング・ロータスのアルバムへの参加などを経て、人々の期待値がマックスまで高まった状況の中で見事満塁ホームランを打って見せた感じと言いましょうか。西海岸ヒップホップの伝統、クロスオーバー、そしてコンシャスという散らかりそうな組み合わせを見事なバランスでやってのけ、駄目押しで今年最も話題になったドクター・ドレーのアルバム『Compton』にも参加し、完全に今年は彼の年だったなという結論に。
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- Donnie Trumpet & The Social Experiment
- Surf
アルバムを1枚も売ることなく、アメリカのヒップホップ・シーンを最も賑わせる若手の筆頭となった男、チャンス・ザ・ラッパーが、地元シカゴの仲間たちとバンドを組み、新旧の音楽を混ぜ合わせて作り出した新しいヒップホップ。先行で発表されていた話題曲「Sunday Candy」をはじめ、新しい質感なのに特に難しく考えることなく楽しめる音楽が満載でとてもよく聴きました。今作もまたフリーダウンロードで公開しており、そこも作風同様ビジネスモデルとしても面白く、業界に新しい風を吹かせております。