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仕事柄、世界中でたくさんのレコードを聴く機会に恵まれますが、個人的には、“メロディの良い、感動的な音楽”が好きなので、国籍、年代、ジャンルは一切問わず、自分が何度も聴き込んで、これぞ“グッド・ミュージック”と言い切れる作品を選びました。音楽の良さはもちろんですが、レコードにはジャケットのアートワークや紙の質感など、さらなる魅力があるので、それらを含めて、とにかくたくさん針を落として、聴くたびに、より多くの感動を与えてくれた作品を選びました。
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- Bubble Bus
- Words of Love
堀内章秀氏率いる日本のインディロック・バンド、バブル・バスの1994年の7インチシングル。ラウドなギターを軸にしたストレートなロックサウンドながら、作曲者でもある堀内氏の日本人離れしたソウルフルな歌唱、青く強烈な輝きを放つキャッチーなメロディと、バンドの息の合った演奏もマッチした奇跡の名曲「Words of Love」が、最高の和製パワーポップです。圧倒的なサビのフックに心を鷲掴みにされるような、グッと心に響く感動のナンバーです。
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- Armando Trovajoli
- Dramma della Gelosia
名匠エットーレ・スコラ監督の1970年のイタリア映画『ジェラシー』のサントラ。『黄金の七人』シリーズなどで知られるアルマンド・トロヴァヨーリ氏が手掛けた音楽はあまりにも感動的で美しく、数あるイタリアサントラの名作のなかでもまさに屈指の1枚です。疾走感溢れるボサノヴァのリズムに優雅で感動的なメロディをのせた「Sei mesi di felicita」、静かなイントロからドラマティックに高揚していく「Paglia nei capelli」、聴くたびに新たな感動を呼び起こす「Dramma della Gelosia (Titoli)」など、鮮やかなブルーのジャケットとともに心に残る名作です。
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- Monica Dominique
- Tillagnan
スウェーデンの女性ピアニスト/作曲家モニカ・ドミニクが、1980年にトリオ編成でリリースした作品。彼女のメロディメイカー、ピアニストとしての才能に溢れる、メランコリックでロマンチックな傑作です。淡々と刻まれるリズムに乗る青い旋律が素晴らしい「Tillagnan I (Dedication I)」を聴けば、誰でもその素晴らしさが簡単に分かってしまうハズ。美しく、儚く、切ないメロディの数々はジャズファンのみならず、心に残るメロディを好む全リスナーにオススメ。愛らしいジャケットも絶妙です。