投稿日 : 2016.04.14 更新日 : 2018.12.28

DJ Mitsu the Beats(DJ/プロデューサー/ビートメイカー)|RECORD! RECORD! RECORD! – レコードで聴きたい3枚 –

DJ Mitsu the Beats(DJ/プロデューサー/ビートメイカー)

GAGLE/Jazzy Sport所属。2003年に初のソロアルバム『New Awakening』をリリース後、多数の作品をリリース。自身のヒップホップグループGAGLEの活動と併せて日本はもとより海外でもその人気、実力ともに認知されている。
http://gagle-official.com/


人生においてのベスト3枚って選ぶの大変そう…と言う予想を裏切りすぐ決まってしまいました。いろいろ歳を重ねたうえでの究極の1枚がJ・ディー(J・ディラ)『Welcome 2 Detroit』。洋楽にハマったきっかけで現在の礎となったのがボビー・コールドウェル『Evening Scandal』。曲作りのアイディア、イメージの大きな源になったのがビル・エヴァンス『Waltz For Debby』。結局は究極に好きだと言えるアルバムはそんなに多くないのかもしれません。

 

  • Jay Dee
    Welcome 2 Detroit

    人生で一番衝撃を受けたアルバム。現在でもこのアルバムを超えるほど好きになったアルバムはありません。ある意味でJ・ディー ワークスとしては異質なのかもしれませんが、生音とサンプルの絶妙な融合、音像、音質などすべてにおいて最高です。なかでもミゼル・ブラザーズの歴史的名作「Think Twice」のカバーが秀逸。インスト版ではパーカッションを追加するなどこだわりも感じられる一曲です。

     

  • Bobby Caldwell
    Evening Scandal

    中学生の頃初めて買ったレコードがこれでした。周りにこのような音楽を聴いている人は皆無で一人ニヤニヤしながら聴いていたのを覚えています。今でこそ「What You Won’t Do For Love」がヒップホップの元ネタとして有名ですが、当時は「My Flame」ばかり聴いてました。まあこれも有名サンプルになりましたが。今思えばサンプリングされる前の元ネタ知ってたのはこれが最初かもしれません。

     

  • Bill Evans Trio
    Waltz For Debby

    超がつく定番アルバムを選ぶのは抵抗がある方ですが、ベストを選ぶなら仕方がありません。ビル・エヴァンスのこのコード感がなければ自分ももっと違う感じのビートメイカーになってたはずです。小さい頃から家でかかってたウェス・モンゴメリーとビル・エヴァンス。その頃は誰かなんて気にもしていませんでしたが、しっかりと心のなかに残っているんだろうと思います。義務教育に加えてほしい1枚。