先日、「スミソニアン博物館」が所有する約280万点のデジタル・コレクションがパブリック・ドメインとして解放された(詳細はこちら)。というわけで、さっそくサイト内を覗いてみると「チャーリー・パーカーが所有・使用していたサックス」を発見。
この楽器は、NMAAHC(国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館)に常設展示されているものだが、スミソニアン博物館のサイト内にも “パーフェクトなブツ撮り” が展示されているのだ。
しかもこの展示画像、楽器の全体像はもちろん、いくつかの部分カットも用意されており、見たいところをズームして、かなりの高倍率(高画質)でじっくり観察できる。これはもう、現場(米ワシントンDC)に行く必要ないのでは? ってレベルの鑑賞体験。
逆サイドからも。見たいところを自在にズーム。楽器の「鑑賞」がこんなに楽しいとは…。
こんなところもグッと寄れる。もはやジャズ云々ではなく彫金業界がざわつくサイト仕様。
真鍮製の本体にスターリング・シルバーのベル。手彫りでチャーリー・パーカーのネームも。
マウスピースも…こんなに拡大してどうする。しかし、ビバップの誕生や C.パーカーの名フレーズを想いながら眺めると、胸は高鳴るばかり。
マウスピース逆面。咥えてるときよりも至近距離。チャーリー・パーカーの皮脂が残ってるんじゃないか? との妄想に駆られ、思わずじっくり観察してしまう。
スミソニアン博物館「チャーリーパーカーが所有・使用していたサックス」
https://www.si.edu/object/nmaahc_2019.10.1a-g
スミソニアン博物館の「ジャズ遺品」はこれだけではありません。パブリック・ドメインではないけれど、ジャズ関連のいろんな収蔵品を閲覧可能。とりあえず“有名人の楽器”をいくつか紹介しておきます。
ディジーガレスピーのトランペット
https://www.si.edu/object/nmah_606128
ルイ・アームストロングのトランペット
https://www.si.edu/object/nmaahc_2008.16.1-.3
ジョン・コルトレーンのテナーサックス
https://www.si.edu/object/nmah_1590825