米音楽プロデューサーのハル・ウィルナーが4月7日に亡くなった。64歳だった。死因は新型コロナウイルス感染による合併症と見られている。
1956年、米ペンシルベニア州フィラデルフィア生れのウィルナーは、10代のときにキャリアをスタートし、サン・ラのアルバム『The Antique Blacks』のレコーディング・アシスタントなどを経て、プロダクションの技術を磨いていったという。
ルー・リード(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)や、マリアンヌ・フェイスフルなど、数々の音楽プロデュースを手がけ、セロニアス・モンクのトリビュート作では、その独創的なキャスティングで注目を集めた。
80年代からは米テレビ番組『Saturday night Live』の音楽プロデューサーを務めたほか、マーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)をはじめ、数々の映画音楽にも着手した。
音楽界からは、親交が深かったというエルヴィス・コステロや音楽家・三宅純など、ウィルナーの死を偲んだ数々のコメントが寄せられている。
NYの友人たちから、そして日本の友人たちから、とても悲しいニュースがもたらされました。偉大なプロデデューサー、ハル・ウィルナーが今朝コロナウィルスで命を落としました。1週間前まで元気にしていたそうです。世界の音楽にとって大きな大きな損失。https://t.co/uRAtOmVTjq
— Jun Miyake /三宅純 (@jun_miyake) April 7, 2020