エストニア在住のギタリスト、川崎燎(かわさきりょう)が、現地時間4月13日(月)朝に亡くなった。73歳だった。訃報はエストニアの公共放送「ERR」が報じているが、死因は発表されていない。
1947年、東京に生まれた川崎は、4歳で声楽、5歳でバイオリンをはじめ、高校卒業後にジャズ・ギタリストとしての活動をスタート。日本大学在学中にジャズ・グループを結成した。卒業前後から活動を本格化させ、スタジオミュージシャンのかたわら、猪俣猛とサウンド・リミテッド、稲垣次郎とソウル・メディア、酒井潮グループ、自己のコンボなどで活躍。
●半生を語ったインタビュー
川崎 燎〈第1話〉 父は外交官。母はモデルで教師で盗聴エージェント
川崎 燎〈第2話〉 大学に入って活動が本格化
1973年にはニューヨークに移住し、ギル・エヴァンスやエルヴィン・ジョーンズ、チコ・ハミルトンといった著名ジャズマンのバンドで各数年以上にわたり、レギュラーメンバーとして在籍・共演。アメリカで演奏する日本人ミュージシャンとしての名声を確立した。
●半生を語ったインタビュー
川崎 燎〈第3話〉 ニューヨークへ
川崎 燎〈第4話〉 ギル・エヴァンスのオーケストラに参加
80〜90年代には、自身のレーベル「サテライツ・レコード」から諸作をリリース。コンピューターにも傾倒し、プログラミングや音楽ソフトの開発でも成功を収めた。また70年代後半には、ギター・シンセサイザーの開発者のひとりとしても知られた。2002年にアルバム『E』を発売したのち、北欧エストニアの首都タリンに拠点を移し、精力的に活動を展開していた。