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リー・コニッツが死去 死因は新型コロナウイルスによる肺炎

リー・コニッツ

SAN SEBASTIAN, SPAIN - JULY 26: Saxophonist Lee Konitz performs with pianist Dan Tepfer, bassist Jeremy Straton and drummer Geroge Schuller on day 3 of the San Sebastian Jazz Festival, Heineken Jazzaldia 2013 on July 25, 2013 in San Sebastian, Spain. (Photo by Daniel Gluckmann/Redferns via Getty Images)

米アルト・サックス奏者のリー・コニッツが、現地時間4月15日(水)にニューヨークの病院で亡くなった。92歳だった。彼の息子ジョシュによると、死因は新型コロナウイルスによる肺炎だったという。

アルト・サックスの名手として知られたリー・コニッツ。70年以上におよぶキャリアの中で、ビル・エヴァンス、マックス・ローチ、チャールズ・ミンガス、アート・ペッパーなど、数々の巨匠たちと演奏をともにした。

また、1949年〜1950年に録音され、のちに発売されたマイルス・デイビス・ノネット(九重奏団)の名盤『クールの誕生』(1957年)にもメンバーとして参加。同作のメンバーで“現存する最後のひとり”としても知られていた。

自身も、アトランティック、プレスティッジ、ポリドール、ヴァーヴといった名門レーベルに数々の作品を残し、1989年のソロ・アルバム『Lee Konitz In Rio』は、ビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートで22位にランクイン。

近年では、米ジャズ界最高のアワードのひとつ「NEAジャズマスターズ賞 2009」の受賞をはじめ、2010年の米ジャズ誌『ダウンビート』の読者投票「アルト・サックス部門」、2013年のドイツのジャズ賞「German Jazz Prize」などを受賞している。

82歳のときに米NPRがおこなったインタビューで、リー・コニッツは自らのキャリアをこう振り返っている。

「そうだな、私は可能な限り控えめだった。大金や大きなレコード・セールスにも無頓着だった。だからこそ、古株として動き回ることができたし、周りからも敬意を払われ、演奏する機会ももらえたんだ。It’s great!」

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