セロニアス・モンクの1968年のライブを収めた未発表音源が発掘され、7月31日(金)にライブ・アルバム『パル・アルト ~ザ・ロスト・コンサート』としてリリース決定。これに伴い、本作のティザー映像と先行配信曲の「Epistrophy」も公開となった。
■先行配信曲「Epistrophy」
このライブ音源が録られたのは米カルフォルニア州パロ・アルトにある普通の高校。まだ人種差別が色濃かった時代に、音楽の力で人種の垣根を超えることを願った一人の高校生によって演奏会が企画され、録音は学校用務員がおこなったという。
ライブが実施されたのは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが暗殺された半年後の1968年10月27日で、人種間の緊張が高まっていた頃。アーティストとして成熟期を迎えていたモンクが、ライブハウス以外で演奏した珍しいもので、これまでどこにも発表されてこなかった貴重な音源である。
同音源は、このライブの発案者で当時高校生だった、ダニー・シャーの自宅屋根裏に保管されており、音源を聴いたセロニアス・モンクの息子のT.S.モンクは以下のようにコメントしている。
「この演奏は、今まで聴いたセロニアスのライブ音源の中でも、最高のものだ。自分の父親が高校でおこなわれたギグに参加していたなんて、全く知らなかったけれど、確かに彼らはそこにいたんだ。初めてテープを聴いた時、一音目で父の気分がいい時の演奏だということがわかったよ」
【リリース情報】
セロニアス・モンク
『パル・アルト ~ザ・ロスト・コンサート』
■発売日:7月31日(金)
■メンバー:セロニアス・モンク(p)、チャーリー・ラウズ(ts), ラリー・ゲイルズ(b), ベン・ライリー(ds)https://www.universal-music.co.jp/thelonious-monk/news/2020-06-19/