米ヒップホップ・グループ「ザ・ルーツ(The Roots)」の創立メンバーでラッパーのマリク・Bが、47歳という若さで亡くなった。訃報はザ・ルーツの公式SNSで伝えられたが、死因は明らかにされていない。
マリク・B(本名:Malik Abdul Basit)は、1972年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。ザ・ルーツの創立メンバーとして、クエストラヴ(ds)やブラック・ソート(mc)らとともに1980年代後半から地元フィラデルフィアやニューヨークで音楽活動を開始。
ザ・ルーツのオリジナル・メンバーとして、『Organix』(1993年)や『Do You Want More?!!!??!』(1995年)、『Illadelph Halflife』(1996年)、『Things Fall Apart』(1999年)という初期のアルバム4作を発表した。
その後、理由は不明のままザ・ルーツから脱退し、ソロとしての活動を開始。2015年のインタビューでマリク・Bは、「ザ・ルーツをクビになったわけでも辞めたわけでもない」と話しおり、後にザ・ルーツの『Game Theory』(2006年)や『Rising Down』(2008年)といったアルバムには、ゲストとして参加している。
ソロとしては、ミックステープ『Street Assault』(2005年)やプロデューサーのミスター・グリーンとのアルバム『Unpredictable』(2015年)を発表している。
声明では、「悲しいお知らせですが、私たちの兄弟で長年ザ・ルーツのメンバーとして活躍したマリク・Bがこの世を去りました。彼のイスラムへの献身、MCとしての才能溢れた革新性はいつまでも思い出されるでしょう」などと綴られている。
【関連記事】
新型コロナ禍で亡くなったミュージシャンたち