スティーリー・ダンの1980年作『ガウチョ』の制作中に消失したといわれる幻の曲「Second Arrangement」。そのテープが発見され、話題になっている。
このテープは、当時のシニア・エンジニアを務めた故・ロジャー・ニコルズの娘が発見し、Facebookで公表。今のところ、テープの中身がリリースされるかどうかは決まっていないという。
1979年に数日かけて制作されたという同曲だが、当時、録音テープを準備していたアシスタント・エンジニアが誤ってテープのほとんどを消去。完璧主義者で知られるメンバーのドナルド・フェイゲンは、それを知って動揺し、無言のままスタジオを去ったという。その後、何度か再現を試みるも、納得したテイクは録れず、同曲がリリースされることはなかった。
※ただし同曲のデモ版は何年にもわたってネット上に出回っている。
発見者のCimcie Nicholsは、「まるで母親が何10年も保管していた魔法の宝のよう」とし、次の内容で投稿している。
「削除される前夜の3本のテープがレコーディング・スタジオに残されていました。私たちは一度も再生していませんし、恐らく再生と同時に転送するのがスマートだと思うのですが、どうすれば良いかわかりません」