投稿日 : 2020.09.03
ミュージシャンに朗報!つけたまま演奏できるマスクが続々登場
突然ですが、もはや管楽器は「マスク着用で吹く」時代に突入したようです。
これはプロの演奏家に限らず、音楽教室や学校などの教育現場でも浸透しそうな気配。というわけで、音楽に特化したフェイス・マスクを探してみました。
着用したまま演奏ができる
吹奏楽用マスク「バーディ」
鳥のクチバシのようなこのマスク。上下の布でマウスピースを挟み込むような形状になっている。「アンビアンス(Ambiance)」と「ニートデザイン(neatDesign)」が共同開発し、音楽ジャーナリストの林田直樹や、吹奏楽作家のオザワ部長の協力を得て発売に至った。
形状は、使用する管楽器によって2種類が用意され、カラーはネイビーのみ。クラウドファンディングでの購入価格は税別3200円(定価は3600円)。
クラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」で9月初旬に発売開始。
合唱用「歌えるマスク」
東京混声合唱団が企画・制作した合唱用マスク。両端の紐を耳にかけ、あごの下で結ぶ構造。布の下端は胸の辺りまで垂れた状態だが、布が口に触れないよう鼻筋と並行に2本のワイヤーが入っている。
マスク着用時の歌唱について、早稲田大学の音響学チームは「マスク着脱による聴こえ方の差はごく僅か」と分析。9月8日には東京混声合唱団がこれを着用し、東京芸術劇場(東京都豊島区)で演奏会も実施。価格は1430円。
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合唱用マスク「歌えマスク」
先に紹介したのは東京混声合唱団の「歌えるマスク」。こちらは(株)奥山による「歌えマスク」。ダジャレですね。
もともと布地や衣裳の企画・製造・販売を手がける同社だけに、素材や形状へのこだわりは強い。「接触冷感」と「吸湿速乾」素材を用いて暑さや熱のこもりを軽減させ、メガネがくもりにくいという効果も期待できるそうだ。さらに、感染対策のための「抗ウィルス+抗菌ガーゼ」も使用。また、マスク内側にはフィルターとしてティッシュやキッチンペーパーが入る構造になっている。
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島村楽器がプロデュース
抗菌消臭立体マスク
シリカゲル製品の開発・製造を手がけるテクナード社と、楽器販売で知られる島村楽器がコラボ。マスクを装着した状態で、ほぼ全ての管楽器(フルート以外)を演奏可能。価格は1848円(税込)。色はホワイト/ライトグレー/ブラックの3色。サイズはSとMの2種。
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ベルから漏れる息をフィルタリング
ここまで読んで、あることに気付いた人も多いはず。管楽器の口元を覆うのはいいけれど、結局、ベル(朝顔)から息が漏れているのでは? と。ご安心ください。こんなのもあります。
米イリノイ州に本拠を置くマコーミクス社はマーチングバンド用のアクセサリーや舞台装置などを制作・販売する会社。上の写真は金管楽器、木管楽器のために作られた二重構造のベルカバー。
他にも、フルートやサックスなどの楽器全体を覆うタイプも販売している。なかにはフレンチホルン用のこんな(写真下)特殊な構造のものまで。日本ではまだ、この分野に“業者さん”は参入していないようなので、今なら商機はあるかも?
McCormick’s公式サイト内「新型コロナ対策グッズ」
そして最後は番外編。“音楽系”マスクにはこんなシリーズも。
ユニバーサル・ミュージックのマーチャンダイズ会社、ブラヴァド(Bravado)社が、ミュージシャンのロゴ入りフェイス・マスクを発売。
ローリング・ストーンズやクイーン、ブラック・サバス、ボブ・マーリー、2PAC、ジャズティン・ビーバー、アリアナ・グランデなど、全部で16種。各15ドルで販売中。収益金はすべて新型コロナウイルス救済基金(MusiCares COVID-19 relief fund)に寄付される。
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